鳥取市保健所管内の保育園におけるRSウイルス感染症の集団発生
鳥取市保健所管内の保育園におけるRSウイルス感染症の集団発生
概要
10月25日(金)、鳥取市内の保育園から鳥取市保健所に「園児にRSウイルス感染症が流行している。」との報告があった。
患者発生状況(10月25日(金)午前10時現在)
・園児:在籍者数120名、累計患者数11名、現有症状者数9名
・職員:在籍者数22名、累計患者数0名、現有症状者数0名
・施設名:社会福祉法人鳥取福祉会 津ノ井保育園
・施設長:園長 宇山 麗子(うやま れいこ)
・所在地:鳥取市津ノ井246-1
・主な症状:発熱、咳、鼻水 ※1名入院中だが、快方に向かっている。
・発症日:10月18日(金)
(注)集団発生とは、同一施設で1週間以内に10名以上もしくは全利用者の半数以上の患者が発生した場合をいう。
今後の対応
(1)施設での二次感染防止対策の徹底の指導
(2)園児及び職員の健康調査の継続
RSウイルス感染症(5類感染症)
○RSウイルス感染症とは、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。
○通常RSウイルスに感染してから2~8日、典型的には4~6日間の潜伏期間を経て発熱、咳、鼻汁などの症状が数日続きますが、数日~1週間で軽快します。
○年齢を問わず何度も感染と発病を繰り返しますが、生後1歳までに半数以上、2歳までにほぼ100%の児がRSウイルスに少なくとも1度は感染します。
○乳幼児期において重症化しやすく、細気管支炎や肺炎などの下気道炎を起こします。
○高齢者においても、しばしば重症の下気道疾患を起こす原因となり、特に、長期療養施設内では集団発生に注意が必要です。
○鳥取県感染症流行情報第42週(10月14日~10月20日)によると、県内全域でやや流行しており、注意が必要です。
RSウイルス感染症の感染予防
○外出から戻ったときなど、こまめに手洗いをしましょう。
○感染経路はインフルエンザと同じですので、咳の症状がある場合には、マスクを着用するなど咳エチケットを守ってください。
○症状があった場合は、医療機関で診察を受けるようにしましょう。